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密閉療法ってなあに?

もうガーゼと消毒液はいらない?

 19世紀以来、ケガやヤケドや手術後の手当てには毎日消毒して、ガーゼで覆って乾燥させて・・・というやり方が当然のように世界中で行われてきました。
しかし、この方法は、実は逆に治りをさまたげ遅らせることが、以前より多くの論文で発表されていました。
 少し詳しく説明しますと、消毒剤は、ケガやヤケドから生まれ新しい皮膚に成長していく細胞を傷つけるものであり、また傷口から出てくる浸出液はこれらの細胞を育てる培養液でもあるわけです。要するに、従来の、消毒液、ガーゼで乾かして・・・というやり方ではなく、・消毒液は基本的に使わない・水道水で洗う・傷口は乾かさず、密閉(湿潤)環境に保つという3つの要素が大事な条件になるわけです。
 この、水で洗浄し密閉するという方法は、最近わが国でも傷の治療法のスタンダードとして広く行われています。当院では多種類の被覆材(皮膚にはり付けて湿潤環境を保つ、フィルム・ビニール、スポンジのような材料)を試してみた結果、次のようなことが分りました。

  •  密閉療法は傷、ヤケド、手術の痕を速やかに美しく治す優れた治療法である。
  •  患者さんそれぞれの傷、ヤケドによって、使用する被覆材が異なる。
  •  細菌感染を伴っている場合、密閉しない方が良いこともある。    

当院では現在までに得た湿潤療法のノウハウをもとに傷、ヤケドに取り組んでいます。